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借金取りの情け

職業柄、報酬の未払いや債務不履行罪に直面すれば、
私は容赦なく取り立てをせねばならぬ立場、
しかしながら、バブル崩壊後は倒産する会社も多く、
借金返済能力ゼロのニート続出
と借り主の生死を勘案せず情け無用の取り立てをするのが、
逆に苦痛になることがある。

バブル時代はどんなに断わっても『借りてくれ』
と手を変え品を変え、無理やり借金させた銀行も
バブルが破裂するやいなや、
激しい取り立てで事業者を泣かせてきました。
大家も、不動産屋も、サラ金も、
通常は待ったなしで攻めゆくことでしょう。

私自身、閉店に追い込まれた高級クラブや
已むを得ず廃版になった新聞を見てきた。
退職届を出さねばならぬ人、病気で金欠の人、
会社が倒産した人、不法行為に走った人などなど、
言葉では一言で説明できない様な人に沢山でくわした。

しかしながら、借り主が精神的に病んでいる可能性がある場合は
ちょいと心が痛む。
それを本人が自覚していない場合は尚更だ。
つまり、借り主に単に働く意欲がないというのではなく、
心が病んでいて労働不可能な状態に陥っているのである。

今現在も借金の取り立てをしておりますが、
先方は震災時の被災者、家が崩壊し親族を失い、
未だに社会復帰できていないという問題を抱えている。
話を聞いていると確かに胸が痛む。
(誤解のないように敢えて記するが
本人には未だ生活能力があるので、
精神病患者の域に達しているのかは定かではない)。

されど、これを野放しにしてしまっては
不幸な環境下で起こりうるあらゆる犯罪を肯定することになる。
(警察は告訴を支持、私は情けありで保留状態、
今現在、本人に刑事責任は有りとみなされている)
それ故に、契約は契約、債務不履行は債務不履行、
借金は借金、支払い義務は支払い義務とみなさねばならない。

実際に自分は法律に比較的強い人間なので、
これまでにも慰謝料、損害賠償金、保険金などなど、
全て全て100%取ってきている。
泣き寝入りしたことなど一度もない。
それは一つ諦めるとその後も幾度か諦めることが出てくる
という私の職業理念に基づく姿勢なのです。

借金取りの情けはあれど、
自称カリスマ借金取りは今日も行く(うふふ)。

裕美・ルミィヤンツェヴァ


追記:猟奇的な無差別事件などが起きると
刑事責任能力の有無が問われ、精神鑑定が行われるが、
精神病患者=精神異常者ではない。
そもそも犯罪行為を行うこと事体
正常な精神状態では不可能に近い。
それ故に犯罪者=精神異常者だと考えられる。
一般的に精神病患者の犯罪率は低いので、
当初使用していたこの言葉を使用しないことにした。
作成日:11/02 01:46

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