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ニコライ・リムスキー=コルサコフの作風

彼の作品は華やかだが客観的で簡潔な作風と言われ、
ロシアの民謡・文学を題材にした作品が多い。
管弦楽法の大家として知られ、
その理論書である『管弦楽法原理』といった
実践理論に関する著作を幾つか残し、
中でも和声学の教科書は日本でも広く知られた。
海軍士官としての経験もあることから
海の描写を得意としたことでも有名、
歌劇『サトコ』や交響組曲『シェヘラザード』には、
航海の場面が含まれている。

ムソルグスキーの交響詩『禿山の一夜』や歌劇『ホヴァーンシチナ』、
歌劇『ボリス・ゴドゥノフ』、ボロディンの歌劇『イーゴリ公』など、
彼らの死後に残された未完成作品のみならず、
生前に完成された作品の補筆・改訂をも行なった。
ただし、オリジナル作品の、現在では『斬新』、
『独創的』とされる部分を『未熟』と判断して
常識的なスタイルに直してしまうような面もあり、批判もある。
しかし、これらの補筆・改訂が作品の普及に貢献した面があるのは否めない。

卓越した教師として名望があり、二人の高弟グラズノフとストラヴィンスキーの他、
リャードフやアレンスキーなどを輩出した。
シベリウスはウィーン留学を考える前は、
ペテルブルクでリムスキー=コルサコフに師事したいと望んでいた。
伊福部昭の恩師チェレプニンの父ニコライもリムスキー=コルサコフ門下、
またレスピーギも若い頃ロシアで彼に作曲を学んでいる。

師弟関係にはなかったものの、
スクリャービンは生涯を通じてリムスキー=コルサコフを助言者としており、
初期の『練習曲 嬰ニ短調』作品8-12に2つの初稿が出来たとき、
どちらを公表すべきかの判断をリムスキー=コルサコフに委ねた。
ラフマニノフは交響詩『岩』をリムスキー=コルサコフに献呈している。

リムスキー=コルサコフは、ロシアだけでなくフランスでも非常に好まれ、
ドビュッシーが好意的な批評を残した他、
ラヴェルやフローラン・シュミットによって管弦楽法の模範とされた。

私の研鑽生活は今日も続きます。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:01/19 15:15

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