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ドヴォルザークのスコア

交響曲第7番は、劇的序曲『フス教徒』とも
主題上の関連がある愛国的な感情を伺わせる作品である。
ドヴォルザークは出版社ジムロックに対して、
この交響曲のスコアの表紙には
ドイツ語と並んでチェコ語でタイトルを印刷し、
自分の名前もドイツ語の『Anton』ではなく、
チェコ語『Antonín』を想起できるよう
『Ant.』とするよう要求している。

しかし、ドヴォルザークが小品を作曲してくれないことに
不満を抱いていた出版社は、
この要求を採り上げなかった。
こうしたことからドヴォルザークとジムロックとの間は
冷えた関係となって行く。

1887年には8月にジムロックに対して
『今は新作の構想はない』と言いながら、
10月には室内楽曲の傑作
ピアノ五重奏曲イ長調(Op.81, B.155)を完成させている。
そして、秋に交響曲第5番、交響的変奏曲、
弦楽五重奏曲ト長調、詩篇149番といった作品と共に
新作を携えてベルリンのジムロックを訪れ、
これらの作品を購入すること、
そのスコア表紙の作曲者の名前は『Ant.』とすることを
承諾させたのであった。

ドイツ語&チェコ語の操作も色々とあるのですねぇ。
私の研鑽生活は今日も続きます。
今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:01/30 22:17

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