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金時にんじん

先日、深い紅色をした『金時にんじん』たるものを購入しました。
人参には五寸にんじん、大長にんじん、三寸にんじん、
島にんじん、ミニキャロットと色々と御座いますが、
我が国に唯一残っている東洋系の人参が『金時にんじん』だそう、
別名は『京にんじん』、これまた京都の登場です。
紅色の肉質は柔らかくて甘みが強く、人参臭さが少ないのが特徴、
中長型で長さ30センチ前後とやや大きめ、
二月頃までの寒さの厳しい時期が旬とのこと、正に食べどきですね。

人参は根を食べる野菜の中では珍しい緑黄色野菜、
色素オレンジは紛れもなくカロテンのことで、英語のキャロットに由来。
胡の国から伝わった大根という意で中国では『胡羅葡(フロボ)』と呼ばれていますが、
古くから日本で知られていた薬用人参と紛らわしかったので、
それと区別して『芹人参(せりにんじん)』という言葉が敢えて使用されたそう。
今日ではセリの部分が取れて『人参』という名称が一般的、
人参は確かにセリのような葉をしていますね。

人参はそもそも13世紀にアフガニスタンからヨーロッパに到達、
当時は様々な色があったらしいが、
15世紀にオランダで花開いたものは既に黄色・オレンジ色をしていたそうだ。
江戸時代後期にヨーロッパから長崎に入った物や
ヨーロッパからアメリカ経由で日本に入った物がそれらで、
アフガニスタンを故郷とする東洋系人参は
少し前の江戸時代初期に中国から日本に入ってきたようです。

人参一つ取ってもこんなに歴史が詰まっているなんてすごいことですね。
明日は『京にんじん』で何を作ろうかしら???

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:12/20 13:50

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