ユーザーID

Password


ホーム
検索

ページトップ
メッセージを送る
掲示板
ブログ(日記)
お気に入りに追加
お友達一覧に登録

太田光代のトーク・ショーとアフリカ支援の意義

かつて、太田光代のトーク・ショー御招待というのが
自宅に2枚送付されてきたことが御座いました。
もう1人のゲストはラジオ・パーソナリティ、タレントのクリス智子で、私と同じ年。

実際には仕事の都合で行かれなかったのですが、
そのテーマは『できる女の国際支援―アフリカの子供から教わったこと』と
非常に興味深い物でした。
もう約1年前のことですが、
自分に起こっている全ての出来事は御縁だと思い、真摯に受け止めております。

これは途上国の子供と共に地域開発を進める
国際NGOプラン・ジャパン主催のイベントで、
12月1日の『世界エイズデー』に因んで
エイズが猛威を奮うアフリカの現状について思われること、
キャリアを積み上げる中で途上国を支援することの意味などなどを、
若いOLの方々へのエールと共に語ってもらうという趣旨でした。

私は日頃TVを見ませんので、太田光代を全く存じ上げませんでしたが、
どうやら株式会社タイタン代表取締役のようで、現在多方面でご活躍中です。

さて、本題のアフリカ支援ですが、毎度思うのが地理的距離があるので、
救助団体の交通・宿泊費だけでも馬鹿にならないということ、
また、衛生管理面でも救助している側の健康管理、医療機関の確保、
予防接種などなど、深刻な問題が発生してしまうということ、
更に、クーデター・テロ・戦争勃発をはじめとする数々の内乱、
武装強盗集団組織から誘拐事件まで想像を絶する治安の悪さ、
本来助けるべく側が射殺の的になってしまうというような
身の安全が全く保証されない多くの危険が待ち受けているということ。

しかも、たとえ薬品や避妊具を配布したとしても
現地の人がそれを受け入れていなかったり、受け取ってもそれを単に捨てていたり、
必要とされない迷惑援助が永遠にされているという悪循環もどうやらあるようです。

私のこれまでの経験によりますと支援は衝動買いではいけない。
事前調査に力を注ぎ、無駄な動きを極力減らすということの方がむしろ大切。
支援の際に人々はこれだけの資金を集めて、
これだけのことを成し遂げましたと結果を求め過ぎですが、
現地にいる人達にとってこの問題はもっともっと過酷で
我々同様、死ぬまでがサヴァイヴァル・ゲームなのです。

食糧難は不足を中心に考えがちですが、
過剰部分も随時考慮に入れないとこの問題は永遠に解決しません。
この世に全く食べれない人がいる傍ら、
閉店前のスーパーでは食料品の半額セールを垣間見ます。
日付変更線を越えると、売らなきゃ腐って大損だと
どうかすると日付けの書き換えという不正が多発します。

仕入れ過ぎ、それ以前に輸入し過ぎ、最小単位である家庭・個人という末端では
賞味期限切れの食料品が冷蔵庫の中にちらほら、
余った腐った食べきれないでゴミ箱行きの食べ物がわんさか。
もしかしてもしかすると、地球上の食料品って本当は足りているのかもしれません。
ただただきちんと分配されていないだけであって、
この世の人間全員が生き延びれるだけの充分な量はあるのかも分かりません。

私自身、ここ数十年間、募金や援助に参加してきましたが、
実際には政府軍の上位の人にしか物品が届いていなかったり、
募金団体がお金を使い込んでいたり、
不正行為があったりと悲しい出来事も沢山耳にしました。

どこまでも現地主義の自分であるからこそ、頭を冷やして冷静に考える必要性があり、
『募金して人助けをしました』という観点自体がそもそも誤りなのでしょう。
最初から公平に分けていれば、平等なチャンスが与えられていれば、
誰が誰に感謝することなく、誰が誰に感謝されることなく、
食べる・着る・住むといういわゆる最低限の衣食住というのは
地球人1人1人に難なく行き届くものなのでしょう。

アフリカ支援に関しましては今は動かずして頭を使いたいといったところ、
過去の失敗談から学ぶとするならば、何事も慎重に考えるべきと思います。
アフリカにおいては資金集めではなく、
植民地時代の歴史的過程とか、自然破壊の現象と傾向とか、
経済大国と発展途上国の関係とか、軍事力抑制の方法とか、
もっともっと物事の根本に迫り、事を解決していった方がより効率的な気がしております。

『私はこういうことをしてアフリカを救いました』
という慈善活動や自分アピールよりも、
『私がこういう生き方をしているからアフリカは救われないのだ』という
罪悪感から生まれるポジティブ反応の中にこそ、
もしかしたらもしかすると解決法が見い出せるのではないかなぁと
密かに熟考に熟考を重ねている毎日です。
皆さんはいかがなものでしょうか????

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:01/05 01:22

Muse運営について

Muse(c)2024