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甘酒の謎

昔から自分の物は自分の稼ぎで購入する主義でしたので、
校則違反ながらも学生時代には酒専門店でバイトしておりましたが(うふふ)、
『甘酒』とやらを販売しつつも実はこの正体をあまりよく知らない私でした。

『甘酒』は『醴』とも書くようですが、日本の伝統的な甘味飲料の一種、
見た目は『濁酒(どぶろく)』に大変似ている白濁液、
古くは『一夜酒(ひとよざけ)』、
或いは濃い酒の意で、『醴酒(こさけ、こざけ』とも呼ばれていたそうです。

今日では冬に温めて飲むのが一般的ですが、
昔は夏に冷やした物、または熱した物を暑気払いに飲む習慣があり、
意外や意外、俳句では現在でも『夏の季語』となっているくらい。
『甘酒』には体を温める効力があるばかりか、
夏バテ防止作用がある為、夏には健康飲料としても親しまれています。

お正月には初詣客に甘酒を振る舞う寺社が多い他、
米農家が収穫を感謝する為に甘酒を造ったりと、
それぞれの土地にお祭りに甘酒を供える風習が残っているそうです。

因みに『甘酒』を提供するお店としては
箱根の『甘酒茶屋』、神田明神の『天野屋』が有名。
ビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸、
全ての必須アミノ酸、そして大量のブドウ糖が含まれており、
栄養的には病院の点滴とほぼ同じ内容とのこと、
ブドウ糖以外は製法による差異も少ないよう。

しかし、酒の名が付くだけで、実際にアルコール飲料には数えられず
未成年者でも飲用が許可されています。
ただ、原料や製造過程によってはアルコールが含まれることがあるので、
要注意。
日本食品標準成分表によると、
『甘酒』の原料にしばしば使用される酒粕にはアルコール分が約8%程度残存、
それ故に清酒同様、アルコール飲料としての扱いになります。

なるほど、私が若かりし頃に販売していたのは
紛れもなくこの『酒粕』ですね。
今頃分かったりして・・・(笑)

今日も一つお利口さんになりましたとさ。
めでたし、めでたし!!!

裕美・ルミィヤンツェヴァ
作成日:04/21 02:44

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